2019年12月27日

OFFのこと

Original Figure Factory
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1983年9月18日第一回会合
 10月16日OFF 結成 [秋山・伊藤・朝野・上松・関口]
 12月25日WORK BOOK1 発行
1984年某日[竹田・佐藤] 参加
 某日[越智] 参加
 8月19日WORK BOOK2 発行
 8月ツクダジャンボフィギュアシリーズ発売
 11月モデルグラフィックス創刊
 11月模型情報別冊プリティフィギュア発刊
 某日[岩佐] 参加
1985年1月13日ワンフェス1参加(東京都立産業貿易センター)
 5月WORK BOOK3 発行
 8月10日ワンフェス2参加
1986年8月9日ワンフェス3参加
 11月ホビージャパン別冊オールザットフィギュア発刊
1987年1月WORK BOOK3.5 発行
 8月1日ワンフェス4参加
 10月31日大人形博開催(海洋堂HOBBY ROBBY 2)
 11月15日大人形博終了
1988年1月5日ワンフェス5参加?
 12月WORK BOOK4 発行
 … 
1998年6月
モデルグラフィックス6月号巻頭特集
美少女フィギュアクロニクル [朝野・秋山]


フィギュア仲間が欲しくて、小澤さんのCREWに参加した私ですが、
CREWはフィギュア全般(メタルやモンスター等)を対象にしていてアニメ系フィギュアは私しか作っていなかったことと、メンバーに業界の方が多く、忙しくなってきて例会も滞りがちになってきたので、だんだんと足が遠のいていきました。
でも逆に個人間の繋がりは強くなって、護国寺集英社地下の模型梁山泊への道が開けた話はコチラ

やはりアニメ漫画フィギュアに特化するには自分でサークルを作るしかない!
よしじゃぁさっそくフィギュアを作っている仲間を探そう…模型誌やアニメ誌の読者投稿ページと…あとコミケだ!
SNSどころかインターネット自体まだ無かった時代です(インターネット普及は1995年あたりからなので13年後)
模型誌やアニメ誌の読者投稿では伊藤君が目立っていたので、ファンロード編集部に出向いて連絡先を教えてもらいます。
もちろんメールどころか携帯電話も存在してないので往復ハガキでGO!
伊藤君は北海道だったのですが、ちょうど東京の学校に通うために上京するとのことで、確か登戸駅の喫茶店で初めて会ったと思います。(…何故かそのときの絵面を覚えてるんだよな、なんでだろ?と思ったらアレだ、ビューティフルドリーマーでサクラと温泉マークが話すシーンと被ってると言うか差し変わってるんだw)
朝野君は伊藤君に頼んでコンタクト取ってもらいました。
あとコミケでフィギュアを展示してた上松さん(千草巽)、関口さんをその場でスカウト。展示フィギュアを指して、これ作った方いらっしゃいますか?からの怒涛の勧誘。
このとき他にもフィギュア展示してるところが一つ二つあったんですが、話に乗ってこなかったんだよな〜。


1983年9月に第一回の会合を開きます。
が、いきなり私と朝野君のフィギュアに対する考え方が違ってて大口論。
 秋山主張:フィギュアは商売にしなくてはダメ、儲けないとダメ
 朝野主張:フィギュアで商売なんかしてはダメ、儲けるなどダメ
…若いぜフフフ。
そして翌10月にOFFの名称を決め、
伝説のフィギュアモデラー集団「OFF」が誕生しました!!(自分で伝説とかw)
でまぁとりあえず同人誌を出そうということで作品集+αで構成したWorkBook1を発行。
12月コミケで同人デビューを飾ります。
わくわく売れるかな?
…まったく売れずw

1984年に入り、原田知世を作っていた竹田さん、カリ城指輪を作っていた佐藤さん、ミムジーを作っていた越智さんを引き入れます。
8人となった我々はコミケやSF大会等の各種イベントに参加しつつ、ホビージャパンやモデルグラフィックス等の模型誌でモデラーとして活動していきます。
あ〜、8人だからなんか仁儀礼智忠信考悌とかもじればよかったな!考えつかなかったわ〜(今更)
ちなみに当時OFFの中で泉昌之が大流行しており、WorkBook3で私もリスペクト漫画とか描いてみたりして。
後にラストメンバーとなる岩佐君(イワサ博士)も泉昌之繋がりで例会に召喚。

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「かっこいいスキヤキ!」
第一話「夜行」は皆のDNAに深く刻まれました。
泉昌之=泉晴紀+久住昌之。
久住昌之は後に孤独のグルメの原作をやるマルチな人。
ウルトラマンネタも面白い。
万が一読んでない場合は是非!
確か伊藤君がトレンチコートの男、作ってた気がする。

2020年、なんと「かっこいいスキヤキ!」新装版が発売!!
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そりゃ買いますよね。
…が!
収録作品が違う。
sukiyaki2.png
「普通の夜」「怠屈な日」「のってる日」が無い!!!!!
なんてこった!!
これじゃウルトラ式簡易ドライカレーが判らない。
うう、新装版なんて。
新装版なんて買わなけりゃよかった。
ま、新作(夜港)があるからいいか。

あとついでにこれ、
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「ゴースンの一生」
ほぶらきんのソノシート2枚組。
これぞインディーズ。
一部で大ブレイクしました。
赤貝赤貝♪
今はCDとかも出てるので是非!

新宿紀伊国屋書店地下の喫茶カトレアで毎月、例会を開きました。
作例を持ち寄ったり、見つけた新しい工具や素材を紹介しあったり、次のWorkBookの構想を練ったり、業界裏話を話したり、知人も呼んだりで毎回盛り上がりました。楽しかったな。
カトキさんも何度か来てたので、その流れでセンチネルに繋がっていったのかな?分かりませんが。
岩佐君もこの例会に何度か来るうちに正規メンバーになりました。
カトレアは薄暗かったんですが、とにかく広かったのでオタク系の会合でよく利用されており、某ファンクラブとかしょっちゅう誰かと出くわしてたな〜。
そういや談話室滝沢ってのが新宿の反対側、西口ちょっと行った地下にあったんですが、こっちは出版系業界人御用達で照明もとても明るく、模型情報編集長の加藤さんとの打ち合わせはいつも滝沢。
加藤さんは静岡から来ていたので、滝沢に一日滞在して入れ代わり立ち代わりで打ち合わせをしてました。
そういや若い女性が学生呼び出してローンで何やら売りつける怪しい商売が流行ってて、よく隣でやってたなw

で、WorkBook1が売れなかった反省としてモノクロで作例写真載せても意味が無いという結論に達し、次は我々が普段使ってる造形素材や工具をレビューしあってまとめたら便利じゃね?ということになりました。
そしてこれが売れた。
イベントでも売れましたが、全国の模型屋さんで扱ってもらえたのが大きかったです。特に大阪ではゼネプロでかなり売ってもらいました。
84年8月から85年10月までに第6版まで出してます。凄い。
OFFWorkBook20.JPG
版毎に表紙色変えたりして。
売れに売れたWorkBook2の利益は私の一存で山分けせずに留保しました。朝野君とかブーブー言ってたけどw
管理を私ではなく伊藤君にお願いし、その後10数年にわたってOFFの新年会は会費無し!


1985年1月13日
ついにその時が訪れます。
造形者の祭典、ワンフェス!
WorkBook2でゼネプロと取引のあった我々は早々に連絡をもらいます。
それまではコミケの片隅で細々とフィギュアを並べたり、SF大会で特撮プロップレプリカに埋もれてみたり、なかなか肩身の狭い思いをしていたのですが、とうとう大手を振って参加できるイベントが!もう期待しかない!
ありがとうゼネプロ!
ありがとう岡田さんと武田さん!
DAICON3の時から凄い人たちだと思っていましたよ!
DAICON4のとき、会場限定通貨を発行してたんですよね。
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でこれ凄いと思ったのは、皆両替するじゃないですか、でも使い余った限定通貨は記念品として絶対に持って帰りますよね。大儲けじゃん!!…と思ってたんですが、限定通貨を作るコストがあるので大赤字だった模様。
あと5年ほど遡ってアジマスコットの頃、岡田さんからアジマスコットをゼネプロに卸してくれとの話があり、いくつか送りました。
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頒布当日は行列ができたと嬉しい報告を受けた覚えがあります。
でも大阪遠くて当時のゼネプロ行けなかったんだよな…残念。

そしていよいよ当日、満を持して配置につきます。
WorkBook2、各自のガレージキット、展示用作例、スタンバイ!
イベントというもの自体はコミケ等で慣れていたので、特に混乱はしませんでしたが緊張はしました。
緊張しつつもあたりを見回すと…怪獣と特撮プロップレプリカばっかり(汗
やっぱりアニメ漫画系のフィギュアはほとんどありませんでした。
でもこのとき私は心に誓ったのです「いつかこの会場をアニメ漫画フィギュアで埋め尽くしてやる」と。
・・・・・・・・・・・・・・・
それから十数年の時が経ち、ゲーム業界に移っていた私が久しぶりにワンフェスに足を運んで見た光景は、果たしてアニメ漫画フィギュアで埋め尽くされた会場でした。
感慨で涙が溢れてきたのを覚えています。ってまぁ私が何かしたわけではないんですけどねw
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モデルグラフィックス1985年6月号
最初のワンフェスのレポート記事です。
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キャプションが時代を感じさせますなぁ。

右下拡大。
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若い!ってそりゃそうか。22歳だ私。
上松さんの作例が確認できますね。
お客さんが殺到して机が押されて大変でした。
まだデジカメが発売される前です(デジカメは1990年以降に普及)


そして我々はその後、WorkBook3、WorkBook3.5、WorkBook4まで出していくのですが、皆年齢も上がってきて自分の仕事と生活が忙しくなり、一緒に何かをやるというエネルギーは減っていきました。
例会の開催も減っていき、どこかの編集部で会ったら話をするとかそんな感じに。

OFF WORK BOOK 全種
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1987年10月
OFF最初で最後の展示会「大人形博」
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そんな倦怠感の漂っていたOFFの集大成として、皆のそれまでの作例を集めた展示会を催すことにしました。
場所は渋谷にあった海洋堂HOBBY ROBBY2。
期間は2週間。
協力:海洋堂・ホビージャパン・モデルグラフィックス、となかなか。
まぁ朝野君以外皆両誌で仕事していたからあたりまえっちゃあたりまえですが。
でも残念なことに、このときの写真が一切残ってないんですよね…誰か持ってないかな。
同年、私は一留していた大学をなんとか卒業し、そのまま就職せずにデザイン学校に入学していました。
工学部で当時就職良かったのにフィギュアの仕事を続けることを選んでしまいましたよ。


あと85年のWorkBook3出したあたりだったかな、
私と伊藤君は既に原型や作例を仕事としてやっていたので、作業場の効率化と情報の共有化のため一緒に住もう!という話をして同棲を始めたんですよ。
ところが当時調子に乗っていた私が遊びまわって全然帰らず、伊藤君に大変な迷惑をかけて大顰蹙。半年程度で同棲解消wwwww
以後、私は田園都市線某駅前古マンションに20年以上住むことになります。
エレベーターが特に古くて遅く、9階まで2分かかるとか。
そこそこ広い所に男の一人暮らし、更にそこには(調子に乗った)私がいるわけで、必然的にたまり場に。
ファンロード関係、大学友人、専門学校友人らがかわるがわる集って夜通しどんちゃんやって、近隣からよく怒られてました(大迷惑)
本人楽しかったんですが、周りに迷惑かけてばっかだな…申し訳ない。
そういや友人♀が彼氏連れてくるとか言って、やってきたのが当時飛ぶ鳥落とす勢いのメジャーバンドのメンバーでスゲー驚きつつも一緒にファミコンのツインビーで鈴を撃った思い出。
WorkBook3.5以降の編集作業もこのマンションで行いました。


WorkBook4を発行したあたりでOFFとしては活動を終え、皆それぞれの道へ進んでいくことになります。
でもOFFは解散しません、いつかまた集える日を夢見て。

posted by 秋山徹郎 at 22:39| フィギュア