
妖精のピコちゃん。
2018年11月
プリプラは組み立てるだけで完成品ができあがる製品なので、廣田さんのプラモデルに対する姿勢がマッチングすると思ったのです。
廣田さん「やはり秋山さんと言えば美少女フィギュアなのだから、そっち系ですよね」
えー金属積層プリンタ使った金型自体まだ満足にできてないのに、いきなりヒトガタ…
…とは思ったものの、挑戦無くして成長無し!なので気合入れてやることに。
最初はミンキーモモやクリィミーマミよろしく80年代魔法少女路線という案も出てたんですが、原作やアニメが無いと厳しい戦いになるというか討ち死に必至だよな…と躊躇してるところに妖精案浮上。いいね妖精!昔から好きだし!翅ついてるし!
妖精と言えばこの作家ですよね!

とまぁそれはともかく、
キャラデザはどうしよう?
魔法少女絡みで某アニメスタジオとか行ってみたりしましたが、イマイチ盛り上がらず。
最終的に廣田さん知己のアニメーター○○さんにキャラデザをお願いしました。
ラフスケッチ。

たくさん描いて頂きました!
が、どの子も可愛いので絞るのが大変。
どの子が良いかな?
ポーズはテーブルに置いたときに安定するよう、お座りポーズにしました。
廣田さん「妖精といえばティンカーベルですよ〜」
という発言から脚を広げて投げ出した感じに。
顔の向きはこちらを見上げる感じで。
表情もいくつか描いてもらって。
ポスターとか作ってみたり。

そしていよいよ造形。
84mmランナーの枠内に収まりつつ、できるだけ大きいサイズで、しかも分割や金型からの抜け角なども考慮しながらの造形なので、本当に大変です。
社内の腕利き原型師が挑んでくれました。
修正やら分割やら諸々ありましたが、原型完成!

可愛い!
表情も。

イイヨイイヨー。
通常の3Dプリンタで出力してみました。
サイズ感も含め、かなり可愛い!!
ランナー2枚構成で1枚は顔と体が入ったPVC、もう1枚は翅と髪とスカートが入った透明ABSです。
この「PVCとABSの勘合」というのが今回の開発テーマ。
ランナーへの配置はこんな感じ。
PVC型。

ABS型。

パッケージした時に印刷した顔と翅が良く見えるよう、顔と体のランナーを切り離して3枚にし、各ランナーがうまい具合に重なるように設計してます。
金型できました!

翅は超磨いたよ!
PVCとクリアABSで成形。
重ねるとこう。
早速組んでみよう!
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こ・れ・は・カワイイ!!
クリアパーツが映えますね。
目と翅のデザインはいくつものバリエーションを作って選択調整です。
これがまー大変!
悩みに悩んで候補を絞りましたよ。
さ〜印刷!
翅が美しい…
そして
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ついに

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とうとう
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妖精ピコ、誕生!!
パッケージ
なんと企画してから2年以上かかってしまいましたが、満足のいく可愛い妖精を生み出せたと思います。
手のひら妖精ピコ
沢山の人にお迎えしてほしい…。
2020冬 ワンフェスで試作品展示。
2020夏 AKガーデンでショット品展示。
2021冬のワンフェスで発売!
…しようとしたら新型コロナで中止になったので、通販します。
■価格
¥2,200円(税込)
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おまけ
中学生の頃作ったやつ(現存w)
45年の時を経て妖精再び。
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